慢性疲労・うつの原因にもなるリーキガット症候群。知ってます?
日本ではあまり知られていない症状ですが、原因不明の症状などに大きく関係してくる腸の不調リーキガット症候群(腸管壁浸漏症候群)Leaky Gut Syndrome(LGS)
あなたのその原因がわからない不調はリーキガット症候群を疑ってもいいかもしれません。
次のような方はリーキガット症候群の可能性が考えられます。
- 抗生物質をよく飲まれる方。
- アルコールを毎日たくさん飲まれる方。(肝臓の疲弊)
- コーヒーなどカフェイン飲料を好まれる方。
- グルテン不耐性(小麦粉に含まれるタンパク質を消化できない)
- コンビニ弁当など食品添加物が多く含まれる食事が多い人
- 消炎鎮痛薬をよく飲む人(粘膜に炎症を起こします)
- 女性ホルモン剤(ピル)を服用している人
- 白砂糖の沢山入った食品をよく食べる人
- 牛乳飲むとお腹を下す人(乳糖不耐性)
- 必須脂肪酸欠乏症
- 悪い脂質(酸化した脂質、トランス脂肪酸など)の過剰摂取
- 食べ過ぎでお腹を下しやすい人(消化不良)
- 胃酸、胆汁や膵液などの消化酵素不足(腸内環境を悪化させます)
- ミネラル不足(亜鉛、マグネシウム、モリブデンなど)
- ビオフェルミンの多用(胃酸を中和する薬剤が入っています)
- 便秘(マグネシウム不足、食物繊維不足、水不足)
- 胃腸器官系の寄生虫感染・細菌感染
- カンジダ菌に感染しやすい
- 重金属の蓄積
- 酵素欠乏
- 非ステロイド系抗炎症薬(イブプロフェン、インドメタシン等)を良く使う
長引く肩こりや腰痛・頭痛の原因不明の症状で上記のことが数個当てはまると、マッサージや電気治療などでは、思うような治療結果が得られないかもしれません。
京都市でリーキガット症候群にカイロプラクティックと整体で対応しています。
ぜひ、1度、烏丸カイロプラクティックセンターへお越しください。
あなたのお悩みを解決することができるのは京都で当院だけです。
リーキーガット症候群ってなんなん??
腸管壁と言われる腸の壁が薄くなって穴が空いてしまいそこから通常なら体の外に排出してしまう毒素やバクテリアや食物が体内に漏れ出し、吸収されることで体にいろいろな不調を引き起こす複合的な症状です。
まだまだ馴染みのない疾患ですが、着実に現代の日本人にも増えている不定愁訴の原因の1つになりつつある知っておくべき疾患ですね。
腸の粘膜にも傷がつくので化学物質に過敏になりアレルギー体質の悪化や繊維性筋痛になったり、便秘や下痢を繰り返すなどの日常的な症状も慢性化してしいます。
便秘、そして、下痢などの症状は、従来、過敏性腸症候群として有名ですが、これらの症状の多くにはリーキーガット症候群が関与していることも最近わかってきました。
腸の基本的な働きと役割はこれ!
食物の消化
小さい食物粒子を吸収し、エネルギーに変える
ビタミン・ミネラルの栄養素を吸収し、タンパク質と結合させて腸管から血液中に運ばせる体内の化学物質の解毒を行う免疫グロブリン、または、抗体が感染に対して働く最初の防衛ライン
と消化だけでなく私たちが健康に生活していくために様々な機能的役割があります。
どうして腸管壁が漏れやすくなるのか?
腸壁が炎症を起こしたり、損傷して穴が開くことで腸の機能に障害が起こります。
この穴から大きな分子のまま、体内に吸収されてしまうと食物アレルギーの原因になります。
通常、私たちの体は効率よく吸収していくために食べ物を小さく小さくしています。腸管壁で分子の大きさを選別しているところでもあります。
なんで大きかったらあかんの?
小さくされた食物分子は栄養として吸収されて、私たちの体の元となります。
大きい食物分子やバクテリアは、異物として認識され、体の免疫反応が働いて、その異物に対する抗体が造られることになります。なのでLGSの症状が改善、緩和されても、体内にはその食物に対して反応する抗体が残っているため、アレルギー症状が起こりやすくなるからあかんのです。
一番多いのは腸の病気です。腸が正常に働かなくなりエネルギー供給のバランスが崩れます。
そしてぜんそくや肌荒れを起こしやすくなり、他には関節炎に肝臓病やリウマチ、免疫不全などたくさんの不調や病気を引き起こすのです。
腸にガスが溜まりやすい、それに伴う腹部膨満感なども、リーキーガット症候群が原因になっているのではないかと言われ始めています。
精神疾患と似た症状が出る!?
リーキーガット症候群によって精神疾患に似た症状を起こす可能性もあります。
他には、不眠症や鬱病、自律神経失調症、そして自閉症に似た症状も報告されているようです。
特に精神的に疲れてないけど、内科の先生に心療内科を勧められて精神疾患にと言われたけど、抗うつ剤などでも症状が良くならなかったらリーキーガット症候群を疑ってみてもいいかもしれません。
リーキーガット症候群の症状は一般の方では判断がつきにくいと思います。
少しでも症状が当てはまると思ったら、その症状だけで病気を断定するのではなく、リーキーガット症候群が関与していないかをしっかり診断し、改善に向けて生活習慣を改めていくなどが必要です。
リーキガット症候群が起こす8つの問題
腸管に炎症が起こる。
適切に栄養素、及び、食物が吸収されず、疲労、及び、膨満が発症。
大きい食物分子が吸収され異物反応としての抗体が産生され食物アレルギー、および、関節炎、または、線維性筋肉痛のよう新たな症状が発症。
ミネラルバランスが崩れる。
栄養素を血液中に運ぶタンパク質も損傷を受け、栄養素欠乏状態が起こります。その結果、マグネシウム欠乏に引き起こされた筋痙攣、または、銅欠乏によって、血中の高コレステロール状態を引き起こします。
腸が担う解毒作用に障害
化学物質や汚染物質が体内に吸収され、これらの物質に対する「過敏症状」が発症します。
更に悪いことに、もうひとつの解毒組織である肝臓に負担が増え、体内での十分な解毒が行われなくなります。
免疫反応が弱くなる
lgA ( 免疫グロブリン A ) の保護膜が影響を受け、体内は、カンジダ菌のような原生動物、バクテリア、ウイルス、および、真菌類から体を守ることができなくなります。
感染症にかかりやすくなる
。
バクテリア、および、真菌類は、簡単に体内に侵入できるようになります。結果として、血液中にも簡単に侵入し、感染症の機会が増えることにもなります。
抗体の形成が起こる
LGSによって、血中に入ってきた食物や汚染化学物質などの異物に対する抗体が作られます。
抗体がそれらの異物に作用します。またこの抗体は我々の体の組織に影響し、この体内反応が、慢性関節リウマチ、狼瘡、多発性硬化症、甲状腺炎などの自己免疫疾患の大きな原因になっているとも言われています
リーキガット症候群は腸だけの問題ではすまされへん!
1度、リーキガット症候群にかかると、腸の機能障害による栄養の吸収が邪魔されるだけじゃなく、血中を流れる毒素や細菌を解毒するためにもう1つの体の解毒機関の肝臓の負担が増大します。
肝臓の負担で起こる問題
いつもならなんともないことでもパニックになる。
物事を忘れやすくなる。
ムーンフェイス(顔の膨張)のような徴候が現れます。
リーキーガット症候群によるミネラル吸収障害
腸から血液までミネラルを送り届けるのに必要とされる胃腸器官系にある色々な蛋白質がリーキーガットによる炎症で傷つくから、ミネラル吸収障害が引き起こされ、結果としてミネラル不足に陥ることになります。
足がつるのもリーキガット症候群の影響?
マグネシウム不足 ( 赤血球マグネシウム不足 ) によって、食品、やサプリメントで十分なマグネシウムを摂取しているにもかかわらず足がつりやすい(筋痙攣)などにも影響があります。
最悪の場合はマグネシウムを、血液から細胞へ運ぶ輸送蛋白質が損傷した場合、マグネシウム欠乏症になります。
マグネシウム欠乏症の症状はこれ!
不安神経症とパニック発作
マグネシウムは副腎ストレスホルモンの制御を助ける。
ぜんそく
マグネシウム欠乏に伴い、ヒスタミン産生と気管支けいれんがともに増大する。
血液凝固
マグネシウムは血液凝固の抑制と血液の濃縮を予防するのに重要な役割を果たす。
腸疾患
マグネシウム欠乏は腸機能を低下させ、便秘の原因となり、それにより中毒症状を示すこと、栄養の吸収不良、あるいは大腸炎を起こすことがある。
うつ病
気分を高揚させるセロトニンは、マグネシウムに依存性を持つ。脳にマグネシウム欠乏が起こると、アレルゲン、遺物の影響を受けやすくなり、稀には神経障害に似た症状を引き起こすことがある。
解毒作用
マグネシウムは毒物やアルミや鉛といった金属の体外排泄に不可欠である。
糖尿病
マグネシウムはインスリンの分泌を促進し、糖の代謝を助ける。マグネシウムがないと、インスリンはグルコースを細胞に伝達することができない。そのため、グルコースとインスリンが血中に蓄積され、さまざまな組織損傷の原因となる。
慢性疲労
マグネシウム欠乏症患者は疲労を感じやすいのが通例であるが、これは何十にも及ぶ酵素系が機能低下状態にあるからである。マグネシウム欠乏症の初期症状の一つが疲労である。
心臓疾患
マグネシウム欠乏が心臓疾患を持つ人に共通してみられる。病院では急性心筋梗塞と心不整脈に対しマグネシウムが投与される。他の筋肉と同様に、心臓も筋肉なのでマグネシウムを必要とする。病院では狭心症と胸痛の処理にもマグネシウムが使用される。
高血圧
マグネシウムが不足すると、血管がけいれん状態になったり、コレステロールが上昇したりすることがある。いずれもが血圧障害をもたらす。
低血糖症
マグネシウムがインスリンを制御している。マグネシウムが欠如すると、低血糖症状が発現する。
不眠症
マグネシウム欠乏により、睡眠を制御するメラトニン産生が阻害される。
腎臓疾患
マグネシウム欠乏は、アテローム性動脈硬化を伴う腎臓疾患の原因となる。マグネシウム欠乏は脂質レベルに異常をきたし、腎臓移植患者の血糖調節機能を低下させる。
片頭痛
セロトニンのバランスはマグネシウムに依存している。セロトニン欠乏から片頭痛やうつ病が発症することがある。
筋骨格性症状
結合組織炎、線維筋痛、筋肉けいれん、瞼けいれん、生理痛、首や背中の慢性痛がマグネシウム欠乏に原因することがあり、マグネシウム補充剤で快癒する場合がある。
神経障害
マグネシウムは、片頭痛、筋肉収縮、胃腸のけいれん、ふくらはぎ、足、つま先のけいれんなど、全身の末梢神経の障害を緩和させる。また、目まいや錯乱といった中枢神経系症状の処置にも用いられる。
産科的障害と婦人科的障害
マグネシウムは月経前症候群や月経困難症の予防を助ける。また、不妊症治療に重要であり、期外収縮、子癇前症、および妊娠子癇を緩和させる。妊娠により誘発される高血圧には、妊娠に関わる部位に対し、あるいは脳性麻痺や乳幼児突然死症候群の危険を低減させるべく、いずれもマグネシウム静注が行われる。妊婦にとって、マグネシウムは必須サプリメントとみなされねばならない。
骨粗鬆症
見合った量のマグネシウムを与えず、カルシウム吸収を促進するべくカルシウムにビタミンDを併用すると、さらなるカルシウム欠乏の原因となる。これが発端となって、骨量減少をもたらす現象を次々に引き起こす。
レノー症候群
マグネシウムには、指の疼痛やしびれの原因となるけいれん性の血管を弛緩させる働きがある。
虫歯
マグネシウム欠乏により、唾液中のリンとカルシウムのバランスが正常でなくなり、そのために歯が損なわれる
その他、亜鉛の吸収障害による亜鉛不足は、毛髪損失やハゲを引き起こし、銅不足は、高コレステロール、及び、骨関節炎を招きます。
日本人の7割がリーキガット症候群?
日本人の70%がリーキガット症候群による何らかの障害を受けていると言われています。
化学合成食品添加物、着色料、抗生物質、汚染された水道水に加え、電子レンジで温められたコンビニ弁当の容器から析出する環境ホルモン物質・・・・
話を聞いていると最近肌荒れが・・・便秘や足の痙攣がひどくて・・・なんて話を聞いていくと
軽度のリーキガット症候群やったかもね。という方もちらほら見られます。
当院のリーキガット症候群対する治療はこんな感じです。
肝臓の解毒機能の向上を目的にまずは治療を進めていきます。
門脈という太い血管から肝臓へ老廃物が送られてきて解毒分解をおこなっています。その解毒経路をしっかりと確保できるように肝臓に対して優しくリズミカルに治療をおこなっていき肝臓の負担、体の負担を軽減していきます。
そして次に副腎・腸の機能回復を目的に適切な刺激で治療をおこないます。
カイロプラクティック・整体で肝臓・腸の機能が戻るん?と思われる方もおられると思いますが、血液循環を促すし、本来の流れを取り戻すことで十分に対応は可能と考えていますし、対応してきました。
京都市でリーキガット症候群でお悩みの体の症状はお任せください。
栄養指導は必ず必要です。
食べると良いもの
食物繊維の多い食品で胃酸の分泌を促進。
質の良い油を摂取する。必須脂肪酸オメガー3(青魚をはじめ、えごま油、亜麻仁油(アマニ油)、シソ油、くるみ、緑黄色野菜)
乳酸菌(Lactobacillus菌など)を積極的に摂る。味噌・発酵食品(ぬか漬け)
食べるのを控えるもの
チョコレートや砂糖を控える。
カフェインも控える。
大豆加工食品(醤油・納豆)は毎日食べない
小麦製品(パン・パスタ・うどん)などを控える。
牛乳・チーズなどの乳製品は避ける(ガゼイン不耐性)
特にグルテンフリー、ガゼインフリーはオススメしています。
1人で食事のコントロールだけだと、効果が出るまで時間がかかり長続きしなかったりと、難しい面も多いので、カイロプラクティックと食事コントロールで短期集中治療で早く治してしまいましょう!
腸管壁が修復されて元気になるとまた元の生活に戻って、仕事に趣味にやりたいことができる体になれますよ。
1年〜2年となかなか改善されないお悩み・不調がありましたら、お気軽に相談してください。
私の知識と技術がお役に立てます。一緒に良くしていきましょう!
